残業はなぜ発生するのか

前の章では、人生100年の時代に突入しつつある事を説明した。それに伴い、私生活の重要性が高まりつつある。

一方で、仕事を行なっている期間は仕事しかしていないのかと言えば、そんなことはない。むしろ仕事を行なっている期間にこそ、大きなライフイベントが重なっている。

例えば結婚。平均的な結婚の年齢は32歳だ。32歳と言えば、仕事にもだいぶ慣れて中心的な役割を担っている年齢だろう。また結婚に伴い、結婚式を挙げることになる。

今の若い世代はたくさん友達を呼んで大規模に行うこともあるが、親族や一部の友人だけ呼んで行ういわゆるスマ婚をしたり、結婚式自体を行わない夫婦もいるだろう。

結婚式を行うとした場合、結婚式や準備はいつするのだろうか。一般的な会社員は週5日働いているため、平日の日中は基本的に動けない。そのため、仕事終わりや週末を使って準備して挙式することになるだろう。

ただし、ここで一つ問題がある。仕事が定時に終われば、仕事終わりに準備して、もしかしたら挙式を行うことが出来るだろう。しかし、大半の会社では仕事は定時に終わらない。なぜなら、残業が存在するからだ

残業があることによって、仕事が長引いてしまい、準備の時間が減ってしまう。また、たくさん残業することにより、寝不足や疲労感を感じ、週末に準備するのが億劫になってしまう。

 

私自身、実際に働きながら結婚式を挙げたが、仕事をしながらの挙式準備はとても忙しかった。結婚式の内容の打ち合わせのために、ほぼ毎週末式場に通う。それだけでも大変なのに、家に帰ったら招待する方のリストを作成して、実際に招待する。

また招待した方の席を決めたり装飾を手作りしなければならない。結婚式が終わった時は、私も妻も満足感を感じていたが、それよりもやっと終わったという気持ちの方が強く印象に残っている。

 

私は社会人1年目の9月に結婚式を挙げたため、仕事もまだ慣れていない状態だった。残業も多く、なんでこんなつらい思いをしなれけばならないのだと勝手にイライラしていた。私はただ結婚式を挙げたいだけなのに、何でこんな機嫌が悪くなるんだと。

 

そして気が付いた。そもそも何で残業があるのだと。残業がなければ、仕事終わりや週末にたくさん時間を使えて、予定を詰め詰めにする必要もないのではないか。残業によって、私生活の時間を奪われていることに気が付いたのだ。

 

もちろん、結婚式はライフイベントの中での一例だ。例えば家を買ったり、子供を育てるのも大きなライフイベントの一つだ。また、転職したり、引っ越したりするのもライフイベントの一つだろう。

これらのライフイベントに使える時間はいつだろうか。平日の日中に転職活動を出来るだろうか。いや、そんなことはない。

会社で働いている限り、転職活動は仕事終わりや週末を使わなければならない。引っ越し先の物件を探して実際に見に行ったり、子供と遊ぶのも全て仕事終わりか週末だ。

しかし、その仕事終わりや週末の時間を潰す存在がある。それが残業だ。残業をすることによって、仕事以外の時間、つまり私生活の時間が少なくなり、私生活の予定が窮屈になる。

残業は私たちの生活の質を低下させる存在なのだ。

では、なぜ残業が発生するのだろうか。残業を根本から解決すれば私たちの生活の質も向上するのではないか。

本章では、残業が発生する理由について説明していこう。

次節⇒残業が発生する理由-①

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