残業する必要性-②

次に残業をするメリットとして時間を潰すことが出来ることが挙げられる。

まだ働いていない方は、???と頭にはてなマークがあるかもしれないので、順を追って説明する。

まず、学生時代の頃は進学するためには常に勉強しなければならない。高校受験や大学受験があり、学校が帰ってからも塾や家で勉強をする。

また大学に入ればサークルや飲み会、アルバイトなどで忙しく、3年生を過ぎると、就活のための準備を始めなければならない。学生の頃は、やりたいこともたくさんあり、忙しい日々を送っている方がほとんどだろう。

一方、社会人になったらどうか。社会人は働いている時間以外は、基本的に何してもいい。毎日飲み会に行く人もいれば、家でダラダラしている人もいる。学生とは異なり、将来のために勉強することも必須ではなく、あくまで個人の自由である。そのため、働いていない時間は全て自由に使える。

働き始めた頃は環境の変化に対応するためストレスが溜まり、働くことで精一杯かもしれない。ただ、働くことも徐々に慣れていき、仕事もそれなりに出来るようになると、働いていない時間でいろんなことが出来ることに気がつく。

最初はいろんな場所に出かけたり、たくさんの人と会うだろう。しかし、人によっては時間が余ってしまい逆に暇になってしまうという人もいる。残業をしなければ、平日は定時以降の時間は自由に使える。また休日出勤がなければ、土日も自由に使える。

平日5日間は全て仕事終わりの時間が使えて、かつ週2日自由な時間が使えるとなると、結構な時間を自由に使えることになる。人によっては、それでも足りないという人もいるかもしれないが、特にやりたいことが無ければ、意外と暇を持て余すのだ。

そのため、社会人の方はこのような思考になる。仕事が終わった後に家でダラダラテレビ見てるくらいなら、会社で残業してお金稼いだ方がいいのではないかと。どっちみちテレビ見るかダラダラしかしないのなら、その時間をお金に変えた方が有意義に過ごせるのではないか。

そのような考えをしている方にとって、残業することは、大きなメリットがある。また、なんらかの事情で家に帰りたくないという人もいるだろう。そのような人たちにとって、残業は良い手段なのである。

残業をする事で、余った時間を潰すことが出来てお金まで稼げる。そのように考えると残業も場合によってはいい事なのかもしれない。どうせ家でテレビ見る時間なのだから、残業した方が有益だと思うだろう。

確かに余った時間を残業に費やすのは一理ある。しかし時間を残業に使うのは半分正解ではあるが、半分不正解である。

半分正解というのは、ダラダラする時間を使ってお金を稼ぐのという点についてである。家にいて何も生み出さないよりかは、会社で残業してお金を稼ぐ方が有意義な時間の使い方だ。ただ、家でダラダラするのがいけないと言っているのではない。

私も疲れた時は誰とも喋らず、布団の中で一日中ゴロゴロしたい時だってある。ただ、家でダラダラするのが日常的になってしまうことは良くないという事だ。仕事が終わったらどこにも寄らず家にこもる。休日も家でダラダラしてほとんど出ない。そのような状況が常に続いて場合においては、残業してお金を稼ぐ方が時間を有意義に活用できるだろう。

しかし一方で、半分不正解と言うのは、はたして余った時間は残業に充てて良いのだろうか。余った時間を他のことに使えばより有意義な時間になるのではないか。

私は時間が余っているという理由で残業することは、「逃げ」であると考えている。

そもそも残業をすること自体を決めるのには、考える必要がない。残業をするという決定をすれば残業をすることでお金を稼ぐことが出来る。一方で、その時間を他のことに使用できるか悩むべきであると考えている。

余った時間を他のことに使えないか。今先にやっておいた方がいいことはないか、探すことが大事なのだ。その時間の使い方が、すぐお金には結び付くとは限らない。

場合によっては、残業した方が、結果として稼ぐことが出来るかもしれない。しかし、残業することは、余った時間を他に使うことを諦めているのと同じだ。残業をすることで、他の選択肢を潰している。

近年、時代のサイクルが加速度的に進んでいる。そのため、今私たちが就いている職が20年後、30年後に存続しているか否か断言できない状況だ。そのような状況下において、一つの会社の中で生きているのはあまりにもリスクが大きいのではないか。

私は会社を転職することを勧めている訳ではない。一つの会社に頼らずとも、自分で生きていくための力を身に着けて欲しいということだ。自分が生きていくために力とは、独立して自分で働いていく力だったり、他の会社に転職しても使える力のことを想定している。

要は日常生活の中で余った時間を残業に費やしていると、お金は入ってくるかもしれないが、あなたの将来がどんどん狭まっていく。残業をすることであなたの会社により精通していく一方で、知識や考え方が偏っていき、市場の中で、あなたはどんどん角ばっていく。

会社が倒産したり、転職することになった際に、残業ばかりしていた人と、余った時間をつかって、自分の価値を高めていた人がいた場合、どちらを採用するだろうか。

仮にあなたが大企業に勤めていて、転職する可能性も倒産する可能性もないのであれば、余った時間を残業に費やすのも一つの人生戦略かもしれない。生涯を通して同じ会社に勤めるのであれば、残業した方が、価値観や考え方がどんどん会社と近くなっていき、居心地の良い環境に変わっていくだろう。

一方で、将来は今と違う会社に転職したり、会社を辞めて独立したいと考えているならば、時間つぶしのために残業をするのはやめるべきだ。残業をすれば、会社の仕事をたくさんするため、会社内での仕事を覚えることが出来て、社内での評価も上がるかもしれない。

一方で、残業したことが社外で通用するかと聞かれると、私はNoと答えるだろう。もちろん、長時間の残業に耐えたという意味において、あなたは忍耐強い人という評価になるかもしれない。

しかし、そのような忍耐強い人が欲しい会社というのは、同じく残業が多いブラック企業ではないだろうか。ブラック企業に転職するのであれば、その評価は有効かもしれないが、残業の比較的少ないホワイト企業に転職する場合においては、その評価はほとんど役に立たない。

 

 

つまり転職したり独立を視野に入れている人にとって、残業は努力の方向性が異なるのだ。

ここで一つ例を挙げてみよう。

例えば将来は作家になりたいと思っているCさんがいるとしよう。Cさんは、現在は会社員だが、将来は会社を辞めて作家として生計を立てて暮らしたいと考えている。

そのCさんが作家になるためにはどんなことをすればよいだろうか。会社の中で残業していれば、作家になれるのか。いや、そんなことはない。会社の中で残業しているだけでは、作家になることは出来ない。

例えば、Cさんの場合、実際に小説を書いてみたり、その小説の題材を調べに取材することで作家という夢に近づくことが出来るだろう。残業という努力は作家という夢に向かっている努力ではなく、お金だっだり、社内での昇進という全く別のことに向かっている努力である。作家になるという目標に向かうためには、その目標に向かうための努力をしなければならない。

話を戻すと、転職をしたい人が社内で残業していても、転職が上手くいく確率はほぼ変わらない。

それよりも余った時間をつかって、いろんな人に会ったり、役に立つ知識を身に付ける方がよっぽど転職が成功する確率が高まる。

次節⇒残業の必要性-③

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