残業が発生する理由-④

仕事量と人数のバランス

次に残業が発生する理由として、仕事量と人数のバランスが取れていないことが挙げられる。残業が発生する根本的な要因としては、従業員が終わらすべき仕事量と、従業員の数が大きく関係しているのだ。順を追って説明しよう。

例えば、あなたの所属している部署は400時間やれば終わる仕事が毎週発生すると仮定する。労働基準法では1日の法定労働時間は8時間未満と定めれらているため、一日8時間、週5日働くとすると、一日8時間×週5日=一人当たりの労働時間40時間と1週間当たり40時間働くことになる。

ここであなた部署に従業員が10人いるとしよう。従業員が10人いるため、全10人の総労働時間は、一人当たりの労働時間40時間/週×10人=400時間となる。

したがって、この状況においては、全員の総労働時間400時間と、仕事量400時間が一致するため、毎週発生する仕事を定時までに終わらせることが出来て、残業は発生しない。

一方、あなたの会社の業績が良くなり、毎週発生する仕事が600時間になったとする。人数は変わらないと仮定すると、全員の働く時間は400時間となり、定時では600時間分の仕事量は終わらない。

残りの200時間を10人で割ると、200÷10=20となり、一人当たり20時間/週の残業をしなければならなくなる。

また一方で、毎週発生する仕事量は変わらないが、10人の内2人が辞めてしまったとする。その場合,人数は10人⇒8人となり、全員の働く時間は一人当たりの労働時間40時間/週×8人=320時間となる。

400時間/週の仕事量を消化するにはあと80時間足りないため、この時間を残っている8人で割ると、80時間÷8=10となり、一人当たり10時間の残業をしなければならなくなる。

 

 

このように、仕事量と人数のバランスが崩れた時に残業が発生してしまうことになる。単純に仕事量が多いと残業が発生すると考えがちだが、そのようなことは決してない。もし、仕事量が多いから残業が発生すると考えると、大企業は毎週何万時間、何十万時間もの仕事が発生している。

大企業に勤めている社員が毎日寝ずに働いているかと言うとそうではない。なぜなら、その何十万もの仕事を消化できるほどの人数がいるからである。

 

したがって、仕事量と人数のバランスが崩れた時に残業が発生するのだ。ただ、バランスが逆方向に崩れた時は待ち時間が発生する。

例えば人数は変わらず仕事量が減少したり、仕事量が変わらず人数が増加した場合は、全員の労働時間の合計が仕事量の時間を上回ることになり、定時よりも前に仕事が終わることなる。

一方、仕事量が増加したり、人数が減少した場合には、定時までに仕事が終わらず、残業が発生することになる。そこで、①仕事量が増加する要因②人数が減少する要因について、それぞれ考えてみた。

 

次章⇒残業が発生する理由-⑤

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