人生100年の時代-例

人生100年の時代-例

ひと昔前のライフスタイルを例を挙げてみよう。

例えば高校生から働き始めて、60歳で定年退職、寿命が70歳だとする。この場合は、18歳まで勉強、60歳まで仕事を行い、残りの10年は老後の生活を送るというライフスタイルになる。この例を基に表を作成すると下記のようになる。

この表を見ると、人生の70年の内、仕事の占める期間が42年ある。つまり人生のうち60%が、仕事の期間である。

残りの40%の内、子供や学生として勉強する期間は18年で約25%、仕事を定年退職した後の占める期間は10年で約15%となる。

このように、昔のライフスタイルでは、人生の中で、仕事の占める期間が過半数を占めていた。そのため、仕事を行うことが人生においても重要だった。

事実、私たちの親世代は、特に男性において、仕事が人生の主軸になっていた。このライフスタイルの場合なら、仕事を充実させれば人生も充実する、と言われても納得せざるを得ないだろう。

一方、これからのライフスタイルはどうなるだろう。仮にこれから人間が100年生きることが当たり前になったと仮定する。100年生きるとなると、寿命は100歳まで伸びる。

また現在は高校生の過半数以上が大学まで進学する時代であり、22歳で社会人になる人が過半数だ。そのため、社会人として働き始めるのは、22歳としよう。そして、65歳に定年退職すると仮定する。

その場合の表は下記のようになる。

この表を見ると、人生100年の内、仕事の占める期間が43年である。つまり人生のうち43%しか仕事を占める割合がないのだ。ひと昔前のライフスタイルでは、仕事の期間の占める割合は60%と過半数を占めていたが、今のライフスタイルでは、43%と大きく減少している。

実質働いている期間は、最初のライフスタイルの例と比べて、1年間伸びているのだが、人生に占める仕事の割合は激減している。つまり、ライフスタイルの変化に伴い、人生の中で、仕事の占める割合が減少しているのだ

他方、子供や学生として勉強する期間は22年で22%。そして仕事を定年退職した後の占める期間は35年で、35%と大きく上昇している。

もちろん、仕事は現在でも人生の中で占める割合が高く、非常に重要な期間である。近年は年金の受給年齢が引き上がっており、定年の年齢も少しずつ引き上がっていくだろう。

仮に定年が70歳に引き上がった場合、仕事の期間は22歳から70歳で、48年となる。しかし、人生を100年と考えた場合は、仕事の期間は48%と、過半数を超えることはない。

むしろ仕事をしていない期間、つまり私生活の期間がより長くなっているのだ

このように、人間の寿命が伸びていくにつれて、仕事をしていない期間、つまり私生活の期間がどんどん長くなっていく。特に老後の期間は依然と比べて2倍以上に伸びていくだろう。

そのようになることを踏まえると、果たしてどこまで仕事は大事なのだろうか。もちろん、生きていくためにはお金が必要だ。お金を稼ぐためには仕事をしなければならない。

一方で、遅くまで残業をして体に負荷をかけてまで、働く必要があるのだろうか。

仕事が人生の中で一番の優先事項であれば、体を壊してでも働くべきだと思う。朝から晩まで仕事をして、休日も出勤してもいいと思っている。

しかし、ライフスタイルの変化に伴い、仕事の期間は私生活の期間よりも短くなっている。期間的に仕事の比重が少なくなっていくことが分かっている現在、果たして仕事は一番の優先事項なのか。

私としては、人間の寿命が伸びていくにつれて、私生活の重要度が高まっていくと考えている。人生は仕事のみにあらず、私生活も充実してこそ、人生を充実したと言えるのではないだろうか。

現にバリバリ働いていた人が、仕事を辞めたとたん、抜け殻と化して、妻の行く場所全てについていく男性が多いことを、一時ニュースとして取り上げられていた。仕事ばかりしていたため、仕事をしていない時間に何をすれば良いか分からなくなってしまったのだ。

あなたの将来の人生を見据えた時に、今の仕事は人生の中でどれくらい重要なのだろうか。今一度考えてみて欲しい。

次章⇒残業はなぜ発生するのか?

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